トイレに異物を流してしまった時のリスク
トイレは排泄物やトイレットペーパーなど水に溶けやすいものだけを流すために設計されています。
水回りのトラブルなら水道局指定の専門業者「水まる」にご相談ください。
しかし、誤って異物を流してしまうと、排水管が詰まる原因になり、水が溢れる、悪臭が発生する、排水機能が停止するなどのトラブルが発生する可能性があります。異物の大きさや種類によっては、早急な対処が必要です。
よくある異物とそのリスク
トイレに流されることが多い異物として、紙おむつ、掃除用シート、生理用品、小さなプラスチック製品（おもちゃなど）、携帯電話、さらにはキッチンペーパーやティッシュペーパーなどが挙げられます。これらは水に溶けにくく、排水管内で詰まりやすいです。例えば、紙おむつや生理用品は水を吸収して膨張するため、排水管を完全に塞ぐことがあります。また、固形物が排水管内に留まると、後々さらなる詰まりを引き起こす可能性があります。
初期対応：すぐに水を止める
異物を流してしまった場合、最初に行うべきことは水を止めることです。タンクの水を流してしまうと、さらに異物が奥へ進み、問題が深刻化する可能性があります。トイレの水を止める方法として、まずタンクの中の止水栓を閉じるか、トイレの元栓を閉めて水が流れないようにします。これにより、排水管に異物が詰まった場合でも水が溢れることを防ぐことができます。
ラバーカップ（スッポン）で異物を取り出す
異物がトイレの近くに詰まっていると感じる場合、ラバーカップを使って取り出すことが可能です。ラバーカップはトイレの排水口にしっかりと吸着させ、上下に動かして圧力をかけることで異物を排水管から押し出す道具です。ただし、異物が深く入り込んでいる場合は無理に取り出そうとせず、次の段階へ進むことが重要です。
02：異物を流してしまった時の自力でできる解決方法
トイレが軽度に詰まった場合の対処法
異物を流した直後に水の流れが悪くなった場合、軽度な詰まりが起きている可能性があります。この場合、簡単な方法で解決できることがあります。まずは、ラバーカップ（スッポン）を使って異物を引き戻すことを試みましょう。ラバーカップは、トイレの排水口にしっかりと密着させ、強く押し引きすることで詰まりを解消します。この方法は、異物が大きすぎず、排水口付近に留まっている場合に有効です。
お湯と洗剤を使った方法
軽度な詰まりであれば、お湯と食器用洗剤を使った方法も効果的です。まず、食器用洗剤を排水口に注ぎ、その後、50〜60度程度の温水を少しずつ流し込みます。この方法は、特に油汚れやトイレットペーパーの詰まりに効果的で、滑りを良くして異物が排水管を通りやすくする効果があります。ただし、熱湯は便器を傷める可能性があるため、使用しないように注意しましょう。
排水管クリーナーの使用
市販の排水管クリーナーも詰まりの解消に役立ちます。パイプユニッシュなどの製品を使用することで、異物が流れていかない場合でも、詰まりを分解して水が流れやすくなる可能性があります。使い方は簡単で、クリーナーを適量注いだ後、指定された時間だけ放置し、最後に水で流すだけです。ただし、クリーナーは主に有機物（紙や油脂など）に効果的であり、プラスチックや金属製の異物には効果がないこともあります。
ワイヤーブラシでの対応
もし、ラバーカップやお湯・洗剤の方法で異物が取り除けない場合、ワイヤーブラシを使って取り除く方法もあります。長いワイヤーブラシを排水口から挿入し、詰まった異物を絡め取ることで除去できます。ワイヤーブラシは、比較的深い位置に詰まった異物を取り除くのに効果的です。しかし、無理に操作を行うと配管を傷める可能性もあるため、慎重に使用しましょう。
03：プロの業者に依頼すべきケースとそのメリット
自力で解決できない場合の兆候
自分でいくつかの方法を試しても異物が除去できない場合、プロの水道業者に依頼するのが最善です。特に、ラバーカップやパイプクリーナーを使っても水が一向に流れない、異物が深く排水管に入り込んでいると感じた場合は、専門的な技術や道具が必要となります。また、水が逆流して床に溢れ出すなどの深刻な問題が発生している場合も、速やかに業者に依頼することをおすすめします。
プロに依頼するメリット
プロの水道業者に依頼することで、トイレの異物詰まりを迅速かつ確実に解決できます。彼らは専用の道具や技術を持っており、家庭用の道具では取り除けない深い詰まりにも対応できます。例えば、高圧洗浄機や専用のカメラを使って排水管の内部を確認し、異物の正確な位置を特定することで、問題を的確に解消します。
高圧洗浄機の効果
高圧洗浄機は、詰まった異物や汚れを強力な水圧で押し流す機械です。この方法は、家庭用のクリーナーやラバーカップで解決できない深刻な詰まりに非常に効果的です。特に、排水管が古くなっていたり、複数の箇所で詰まりが発生している場合でも、プロの業者はこれを一気に解消できるため、再発のリスクも軽減します。
費用と対応時間
プロの業者に依頼する際の費用は、詰まりの原因や作業内容によって異なりますが、比較的迅速に対応してもらえることがほとんどです。水漏れや便器からの逆流が発生している場合、緊急対応を依頼することで被害を最小限に抑えることができます。また、事前に見積もりを取ることで、費用面での不安も解消されます。
予防策としての定期点検
トイレに異物を流してしまう事故を防ぐためにも、定期的に排水管の点検や清掃を行うことが大切です。プロの業者に定期的な点検を依頼することで、日常的に異物が詰まるリスクを減らし、トイレのトラブルを未然に防ぐことができます。異物を流さないための注意事項や、定期的なメンテナンスも、業者と相談しながら取り組むと良いでしょう。